令和5年度第1回キャリア研修会を開催しました。

 当協会では、令和5年5月28日(日)に万代市民会館において、小倉泰憲先生を講師にお迎えして「LGBTとキャリアコンサルティング」をテーマに、キャリア研修会を開催いたしました。
 最近は、LGBT(LGBTQ)についての話題や題材がメディアや小説・テレビ・映画等でも扱われることが増えているものの、正しい知識を学習する機会がなかなかありませんでしたが、この度の研修会では、先生が資料の他に小冊子もご用意くださったうえに、非常に実践的な内容のお話をしていたただき、大変有意義な研修となりました。

 

 山田理事長の挨拶のあと、小倉先生から簡単な自己紹介をしていただき、研修会がスタートしました。

 スタートしてすぐに、「夕鶴」の物語について思うことと、この物語から考えられるLGBTの問題を考えるという課題を出され、グループで話し合いました。
 誰でも知っている夕鶴の物語が、LGBTと繋がるのか!? という思いでしたが、後から、日常の普通の生活の中でLGBTの視点を持つことが大切なのだと感じました。

 

 続いて、LGBTの基礎知識について説明いただきましたが、「SOGI」と「LGBT」はどう違うのか?のように、今まで何気なく聞いていた言葉について、理解を深めることができましたし、配布された用語集にも多くの言葉が載っており、大変参考になりました。

 

 また、今回の研修では、小倉先生が実際の場面でのQ&Aを多く用意してくださいました。
 例えば、「カミングアウトや相談を受けたら」とか「クライエントがLGBTを打ち明け、職場での悩みなどを相談してきた場合、どのような事を意識して対応すればよいのでしょうか?」など、すぐに活用できる具体例をあげてくださいましたので、とても理解しやすい内容になっていました。

 中でも、「日本の文化風習として『みな同じだ』『ふつうと違う人は存在しないはずだ』『そうでないと困る』という意識を持つ人は多い。日本人は目に見えるものしか信じない傾向があり、この二つが結びつくと『自分の周りにはふつうの人しかおらず、LGBTの人たちに会ったことはない。だから身近にいない。』と思いたくなる可能性が高い。そして、ある文化における「ふつう」の中には非合理的な思い込みが含まれることがあり、それが無意識の偏見(アンコンシャスバイアス)に結び付くことが多い。」という部分は、このような文化がLGBTの人たちを生きづらくしている要因になるのだろうと、改めて考えさせられるところでした。

 

 

 参加された皆様からのアンケートでは、「キャリアコンサルタントとして、相談業務をするしないに関わらず、多様性のひとつとして、LGBTの方は、身近にいることを前提に、人と接していこうと思います。マイノリティに対する無意識の偏見について気づくきっかけとなりました。」「大変勉強になりました。LGBTによる無意識の偏見があると強く感じました。これからももっと学びを深めていきたいです。大変有意義な勉強会でした。ありがとうございました。」などの感想をいただきました。

 小倉先生には、当協会の更新講習の講師もお願いしており、当協会との関りも深く、いつも優しく穏やかに接していただき、今回も気持ちよく学ばせていただくことができました。

 

 当協会では、第2回研修会も準備を進めており、今後もNCCサロンなど会員相互の交流や研鑽の機会の充実に努めていきたいと考えております。

皆さまのご参加をお待ちしております。